しまなみ海道 ①大島

大島(OSHIMA)

今治のサイクリングターミナル、サンライズ糸山を出発して1つ目の島、大島へ向かいます。今日は大島一周サイクリングの予定。来島海峡大橋は何度か渡ったことはあるんですが、大島をじっくり周るのは初めての体験。新しいお店もできていると聞いているのでとっても楽しみです。今日の最後は亀老山に挑戦するつもりなので、最初はあまり飛ばし過ぎず、ぼちぼち頑張ります。

※この記事は2015年当時のものです。一部情報が古い場合があります。

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来島海峡大橋を渡ります

来島海峡大橋はしまなみ海道を象徴する橋。第一大橋(橋長960m)、第二大橋(橋長1515m)、第三大橋(橋長1570m)と3つの橋が連なった世界初の三連吊り橋で、全長4105mにもなります。およそ4km、海の上を走ることができるのです。橋の北側に自転車と歩行者専用道路があり、反対側の車線(南側)には125cc以下のバイクの専用道があります。バイクと自転車は別なので怖くはないのですが、歩行者には十分に注意して走ってくださいね。この日もたくさんサイクリストやウォーキングを楽しむ人とすれ違いました。橋の高さは海上からおよそ65mだそうです。橋の上からの眺めは最高!景色を楽しみながらのんびり走りました。4kmがあっと言う間。

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大島に上陸しました!今日はここから右手に折れて、外周コースを進むことにします。しばらく海沿いの平坦な道が続きます。快適!
椋名(むくな)というところを通ると、ひなびた小さな漁港があり、すごくいい雰囲気でした。数キロ海沿いの道をのんびり走ります。ちなみに、しまなみ海道を縦断する場合は、島の真ん中を突っ切る国道317号線を走ることが多いようです。でも今回は距離はあるけれど比較的交通量の少ないコースを選びました。車を気にせずに景色を楽しみながらマイペースで走りたい方にはオススメですよ。

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おめあては石窯で焼く天然酵母パン

このルートをとった理由の1つは、天然酵母パンのPaysan(ペイザン)さんに行きたかったから。ここは開店前から行列ができる人気のパン屋さん。自家製天然酵母を使い手造りの窯(窯が自分で作れるということにもビックリ!)で焼くパンが大人気のお店です。県内外からたくさんのお客さんが訪れるそうです。木曜日と土曜日の週2日しか開いていないので狙いを定めて行くべし!ってことでいっぱい買い込んでしまいました~。お昼12時からはピザやサンドイッチなどのカフェメニューも楽しめるのですが、今日は先を急ぐので、1個だけパンをお腹に入れて、さあ出発です!

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Paysanさんから2kmほどのところにあるよしうみバラ公園は、バラのシーズンなら是非立ち寄ってもらいたいスポット!園内には世界各地のバラ400種3,500株が咲き誇ります。ちょうどこの時期(5月末)は満開でした。美しいバラの花にうっとり。バラのいい香りが漂っています。優雅な気分を満喫しました。このバラ公園、入場料無料なんですよ。売店やベンチ、トイレもあるので休憩がてら立ち寄るのもオススメです。

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食堂みつばちから友浦サイト

さて、ここから一旦国道317号線に出て、島の東側のルートに向かいます。東側ルートはアップダウンが多いのでかなりハードなのですが…おいしいランチとおいしいスイーツを目標に頑張ります!
中華料理の「しまなみ苑」さんの前の道から志津見方面へ。おっと、いきなり激しい登り坂です!覚悟しているとは言えなかなか厳しい~。トンネルを越え、下ると志津見という海辺の地区にあたります。この付近ものどかでいいところでした。今治の街中にいる時とは時間の流れが違う感じ。人も車もいない…。
目指すは「食堂みつばち」。まだまだ距離がありそうですが、所々に道案内の小さな看板が出ているので、道は間違っていないと自信を持ちつつ、登ったり下ったり。とにかくアップダウンが激しくて、途中で心が折れそうになりましたが、目の前に海がパーッとひらけるとまた頑張ろう、という気持ちになり…。

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女子力UPしそう!食堂みつばち

 (現在「結乃屋MITSUBACHI」として移転営業中)

そんな感じでなんとか辿り着いた(…という表現がぴったり)食堂みつばちは、大島に移住された若いご夫婦が数年前にOPENした人気の食堂。目の前に海が広がる素晴らしいロケーションと、手作り感いっぱいのキュートな佇まいは女子ならきっと好きなハズ!内装や小物ひとつひとつがガーリーでときめきます!ランチのお魚セットを目当てに行ったのですが、残念ながら売り切れ。数量限定なので早めに行った方がよさそうです。他にも焼きカレーやオムライスがあります。今日はオムライスをいただきました。ふわふわ卵に包まれたライスは、なんとみかん味!愛媛ならでは!?ほおばるとほんのりみかんの香りがただよい、デミグラスソースとの相性もバッチリ。ぺろりと平らげました。大満足!

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友浦サイトにやってきました

デザートは別のお店で!ってことで食堂みつばちを出て、その足でカフェ「友浦サイト」へ。最近、この「食堂みつばち」→「友浦サイト」目当てに、東側ルートを走るサイクリストも増えたそうです。確かに美味しいものが目的だったら頑張れる!?(笑)
友浦地区に入ると海沿いの平坦な道が続きます。先程のアップダウンが幻のよう。ずっとこんな道だったらいいのになあ…。「友浦園芸」を過ぎ、海沿いを数百メートル進むと、左折できる道があります。ここは仁江峠へ続く道なのですが、ここを左折。300mほどはまたまた登り坂になりますが、右手に芝生の中に赤い屋根と緑色のかわいらしい一軒家が見えました。ここがカフェ「友浦サイト」。ご主人はカナダの方だそうです。友浦の素晴らしい景色に惚れ込み、20年ほど前に移住されたのだとか。奥さまは日本の方でした。この日は娘さんが帰省中でお店のお手伝いをされていらっしゃいました。すごく美人!こんなに大人びているのにまだ未成年だなんて信じれらません。…と違うところで感激してしまった私。甘夏ジュースとはちみつのムースをいただきました。

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村上海賊ミュージアムから宮窪のまちなみ

宮窪に「村上海賊ミュージアム」があるのでそちらへ向かうことに。
ここは中世に瀬戸内海を中心に活躍した村上水軍の一族、能島村上氏の資料や関連する書籍などを保存している、日本でも珍しい博物館です。3階には展望室が設けられており、瀬戸内海を眺めることができます。博物館前からは能島、見近島の周辺などを回る潮流体験船が運航されていて、乗ってみたかったのですが、時間が合わず残念ながら今回はスルー。今度時間がある時に潮流体験してみようと思ってます。
外に出ると以前なかった石碑が建っていました。近づいてみると和田竜先生の名前が。小説『村上海賊の娘』本屋大賞受賞を記念し、大島特産の大島石を使った主人公・景の石碑が建てられたそうです。能島をバックに、村上海賊ミュージアムの来館記念写真が撮影できるようにこの場所が選定されたとのこと。この小説、まだ読んでいないので次に潮流体験に来るときまでには読んでおこう。宮窪の町は古き良き漁港、という風情満点でした。

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みかん倉庫を改築したカフェを発見

ここからは317号線を直進し、下田水方面へ戻ります。途中で、左手に不思議なお店をみつけました。「みやくぼ しまのダイニング」。みかん倉庫だった古い建物を改築したカフェでした。思わず立ち寄ってしまいます。女性の方が1人でされているお店でした。うまくリノベーションされていて、すごくステキ。ここでお昼ごはんもいいなあ。以前この島に来た時は、旅行客が訪れるような豪華な魚料理が食べられるような(わりと高価な…)お店が多くて、サイクリング途中に気軽に立ち寄れるお店がないなあと感じていたので、食堂みつばちや友浦サイトはじめ、こういうお店ができているのは本当に嬉しいです。女性一人でも気軽に入れそう。さっきデザートを食べたところなのですが、あんみつを食べちゃいました。大島の天草を使った自家製寒天は口に入れるととろけます。今まで食べていた寒天とは全然違う!上にグラノーラと黒蜜を自分でかけて好みの甘さにできるのもうれしい。同行カメラマンさんがコーヒーが美味しいと絶賛していました。帰り際にお聞きすると、大三島にある「おみしまコーヒー焙煎所」の豆を3種独自にブレンドされているのだとか。コーヒーにかなりこだわりをお持ちなんだと感じました。

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じわじわと体力消耗…宮窪峠は難関です

大島の宮窪峠は、しまなみ海道のコースの中でも難関と言われています。ここからは長くてきつい坂が待っていました。ずっとだらだらとした坂道が続くのです。国道を走るということで景色もあまり変化がないというのもしんどさに輪をかける感じです。途中、何人も自転車を押して歩いている人に会いました。途中の木陰で寝転がって休んでいる人まで!宮窪峠を越えるとあとは最後の亀老山を残すのみ。吉海福祉センターの近くに靴の工房ができていると聞きちょっとおじゃましてきました。大阪から移住されて、オーダー靴のアトリエをひらいた製靴 暁(あかつき)さん。足のサイズを計測してぴったりなサイズの靴を作ってくれます。少しだけ中を見学させてもらいました。古い民家を改築したアトリエは時間が止まったような素敵な空間。革用のミシンなど今まで見たことのない機械や道具にも興味深々。もう少しゆっくりしたかったのですが、日が落ちてきたので急いで亀老山に向かいます。

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絶景!亀老山

さてさて、最後に、とっておきのコース!亀老山ヒルクライムです。最後の最後にこんなハードなことをする私って? 実は途中何度も止まって休憩してしまいましたが…何とか亀老山制覇!! 坂の途中に展望スペースがあってそこがゴールなのだと思っていたらまだ先があってビックリしたり。(でもそこから頂上まではわずかな距離でした) 頂上の展望台では絶景が待っていました。このすばらしい景色! 感激しました。展望台は恋人たちの聖地になっているそうです。汗だく&足ガクガク&フラフラの私とは対照的に、夕日を見にたくさんのカップルがいて、ちょっと複雑な気分(笑)
標高307.8mの亀老山展望公園は、瀬戸内海国立公園に指定されています。来島海峡大橋と来島海峡の潮流、晴れた日には四国山脈の中に連なる西日本最高峰石鎚山まで眺める事ができるんです。最後にこんな素晴らしい景色を見ることができて本当によかった!本当に登ってよかった!サイクリストのみなさん、ぜひ絶景亀老山にチャレンジしてみてください!

おすすめスポット

サンライズ糸山

愛媛県今治市砂場町2丁目8-1
TEL:0898-41-3196
休業日:無休
レンタサイクル貸出8:00~
(しまなみジャパン 0848-22-3911)

Paysan(ペイザン)

愛媛県今治市吉海町本庄(津倉)477
TEL:0897-84-4016
営業日:金曜日~日曜日(パン販売は金と日)
営業時間:11:00~17:00

よしうみバラ公園

愛媛県今治市吉海町福田1292
休業日:年中無休
営業時間:24時間入園自由
入場料:入園無料

食堂みつばち

愛媛県今治市吉海町南浦825
(現在「結乃屋MITSUBACHI」として移転営業中)
TEL:0897-72-8345
休業日:日曜日、月曜日、火曜日
営業時間:11:00~15:00
(ランチは予約制・時間交代制)

友浦サイト

愛媛県今治市宮窪町友浦664-2
休業日:月曜日、火曜日
営業時間:12:00~16:00

村上海賊ミュージアム

愛媛県今治市宮窪町宮窪1285
TEL:0897-74-1065
休業日:月曜日(月曜が休日の場合翌火曜)、年末年始(12月29日~1月3日)
営業時間:9:00~17:00(入館~16:30)
入場料:一般310円 学生160円

みやくぼ 島のダイニング

愛媛県今治市宮窪町宮窪4753-1
TEL:090-3941-0274
休業日:水曜日、木曜日(12~2月は月・水・木 祝日の場合は営業)
営業時間:11:00~16:00頃(季節により異なる)
※土は13:45オーダーストップ 祝日は16:00まで

製靴 暁(あかつき)

愛媛県今治市吉海町名1432
TEL:0897-72-8511
オーダー手製靴の工房

亀老山展望公園

休業日:年中無休
営業時間:24時間入園自由
入場料:入園無料