道の駅多々羅しまなみ公園は、大三島でいちばんみんなが立ち寄るところ。ここでちょっと一休み。幸せの鐘を鳴らしていよいよ多々羅大橋を渡ります。幸せの鐘は、多々羅大橋がフランスのノルマンディー橋を姉妹橋の提携を結んだ時に記念に作られたそうです。1回だけ鳴らすと幸せになれるそうなんですが反動でどうしても2回鳴ってしまう…。
多々羅しまなみ公園から道を隔てた向こう側から上っていきます。すごく緩やかなのでそれほど苦労せずに上まで行けます。多々羅大橋ってすごくきれいです。こんなカタチの橋を斜張橋って言うんだって。橋の上はすごく快適に走ることができます!しまなみ海道の中でいちばん気持ちいいい橋だと思います。
来島海峡大橋のような坂もなくって、距離も丁度いい感じ。橋塔の高さは226mでしまなみ海道一だそうです。橋の上から小さな島が見えますが、ここには日本最古の海城、甘崎城跡があります。城と言っても砦のようなものと船着場があっただけのようです。
途中の橋塔の真下で手をたたくと共鳴して音が鳴り響きます。日光東照宮で音が響く鳴き龍に似ているので、ここも多々羅大橋の鳴き龍と呼ばれ、拍子木も置かれています。試してみると、すごい!響くといううよりも何度も何度も繰り返し聞こえてくる感じです。自動車で渡る場合は試すことができませんので、ご注意ください。あっと言う間に橋を渡りきりました。終点地点に料金所があり、100円です。
生口島に降りて右まわりに走ります。因島へ渡る生口橋まではほぼ島を半周することになります。ほとんどアップダウンのない海岸線を気持ちよく走っていきます。生口島って、すごく道が整備されていて走りやすいです。ゆっくり走るなら緑色に塗られている自転車道を、ロードで本気で走るなら車道を走ればいいと思います。交通量も少ないので安全に走ることができます。
途中のサンセットビーチで一休み。瀬戸内海って砂が白くて、水が透き通っていてすごくきれいです。すごく泳ぎたい気分だけど…さすがに寒いですよね(9月後半)。夏はすごく賑わっているらしいのだけど、今はもう誰もいない海…。ちょっとさびしい気分…。
と思ったら、タンデム自転車に乗ったお兄さんが…。これってナンパ??でもタンデムにも興味あるので、乗ってみることにしました。これって最高です。後ろのお兄さんがどんどん漕いでくれるから楽々!タンデム自転車は、サンセットビーチや今治のサンライズ糸山でもレンタルできるんだそうです。ちょっとだけ走って、サンセットビーチに戻りました。だって自分の自転車があるから…。ここでお兄さんとはさよならです。
瀬戸田の町には大きくて古い建物が多く残っていていい雰囲気です。耕三寺は、日光に倣って立てられた個人のお寺で昭和40年代には多くの参拝者が訪れすごい賑わいだったそうです。当時は、橋がないので、船で来てこの参道を通ってお参りしていたと聞きました。今は、車で来られる方が多いためか、参道沿いの商店街は人もまばらでした。
港の方へも走ってみました。高根島への黄色い高根橋からは、瀬戸田港が一望できます。遠く多々羅大橋も見えます。山側を見ると向上寺の3重の塔が、これは国宝だそうです。
瀬戸田はいろみどころがあって、この向上寺、耕三寺、平山郁夫美術館などなど。日本画の平山郁夫さんは、瀬戸田出身なんだそうです。でも、時間がなくなってきています。先を急がねば…。といいつつ。途中の瀬戸田ドルチェさんにはもちろん立ち寄ります。
ここのジェラート食べなければしまなみ海道に来た意味がありません。やっぱり人気の伯方の塩とデコポンでしょう!ダブルでいただきます。実は、お取り寄せでも食べたことがあるのでおいしさは知っていたのですが、出来立てのおいしさはまた特別です!
因島を経て向島へ向かいます(笑)。因島は、他の島と比べてすごく交通量が多い島で、車の速度も少し速いような気がします。今までの島ののんびりに慣れていると少し戸惑います。かつては造船で大変栄えていた島で、なんだかその名残のような雰囲気がする半レトロな島です。
向島は西側のコースを走ります。そろそろ疲れてきました…。なんだか無口で淡々と走る感じです。いよいよ渡船乗り場が近くなったところで「ラムネ」という旗が…。なんだかレトロなお店。ついつい入ってしまいました。
楽しいおばちゃんがいて、ラムネを抜いてくれました。ラムネ飲むの初めてです…。ビー玉を瓶の中へ押し込むのが開けることなんです。製造する時は、炭酸の力でビー玉が貼り付き、密封できるんだとか?普通に飲もうとするとビー玉が詰まって飲めない。瓶の中ほどにビー玉をひっかけるところがあってそこにひっかけて飲むんだそうです。知らなかった…。いろんなレトロな飲み物があって面白いお店でした!ちなみにラムネはレモネードからきているらしい。
後藤飲料水店:広島県尾道市向島兼吉755-2 / 0848-44-1768
ラムネ店を出るとすぐ前に赤レンガの建物があります。向島紡績です。昔の工場ってみんな赤レンガなんです。そういえば倉敷のアイビースクエアも赤レンガ。ここは戦時中捕虜収容所となっていたそうで、その碑がレンガの壁に残されています。このような近代遺産をいつまでも残しておいてほしいと思います。※向島紡績は2012年1月廃業となっている。
尾道へ渡るには旧の尾道大橋を渡ることもできるのだけど、せまくて半端じゃない交通量があるため非常に危険です。そのため、ほとんどのサイクリストは渡船を利用しています。渡船はは3航路あります。尾道駅前渡船と尾道渡船、そして今回乗った福本渡船。なんと福本渡船は、大人60円なんです。自転車は70円…。(他の渡船は大人100円)乗船してから支払うんです。時刻表もなくって、一日中往復しているみたいです。すごく楽しい!何度も乗りたい気分…。
5分もかからないうちに尾道へ着いちゃいました。尾道はすごくいい町、見たいところいっぱいあるのだけど、もう飛行機の時間がせまっています。絶対行っておかないといけない千光寺へ行きます。自転車でとも思ったのですが、ロープウェイに乗ることに。展望台からは尾道が一望!すばらしいです。
食べてばっかりだけど、みかんソフトクリーム…。展望台近くのお店で買えます。本当にみかんの味がしてさわやかです。
帰りは歩いて降りることにしました。尾道にはすごくたくさんのお寺があって、それぞれ特徴があります。写真に見えている三重の塔は天寧寺。全部で20余りのお寺があると聞きました。古寺めぐりマップもあって、寺をめぐるとほぼ尾道の山手の町を歩くことができます。次回は、ゆっくり一日がかりで尾道を散策しようと思います。
下る道は招き猫の道、招福通りって呼ばれているんです。いろんなところに石の招き猫が…。北川景子さんのコマーシャルで見たのと全く同じです。画家の園山春ニさんが招き猫美術館をはじめてからこの界隈が、面白い通りになったのだそうです。丁度ロープウェイ乗り場まで降りていけます。
ロープウェイ乗り場のすぐ近くにこもんと言う喫茶店があります。ここのワッフル昔から有名で一度食べてみたかった。でもお店でゆっくりはできないのでテイクアウトの方へ。アツアツのワッフルではなくて、持ち替えり用のレシピで作ったワッフルだそうです。いろんな種類があって目移り…。定番カスタードにしました。たっぷりクリームが入っいて、ケーキとも違っていて独特の食感です。お土産に買って帰ろう!
で飛行場へ!でも、やっぱり、尾道に来たのならなにか忘れていませんか!ラーメンです!!
尾道には本当にたくさんのラーメンのお店があります。その中でも知る人ぞ知る海岸通りの「つたふじ」に行きました。カウンターだけの小さな小さなお店。このラーメン熱い…冷めない…。旨い!基本醤油ですね。どろり感のあるスープ。豚の背脂は、絶対ですよね。わがまま聞いていただきありがとうございました!
で飛行場へ行きます。