入賞作品紹介
第11回 四国・今治地方観光写真コンテスト入賞作品
今治地方の美しい風景を撮られた、応募総数1,615点(ジュニア部門6点)の作品の中から、今回60作品(ジュニア部門3作品)が入賞作品として選ばれました。その全ての作品をギャラリーとして公開しています。今治地方の魅力を写真から感じていただけたらと思います。
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最優秀賞
最優秀賞：名月
氏名：伊藤 一春
撮影地：唐子浜海岸(今治)
撮影日：平成27年9月20日
【審査員講評】
「写真は引き算」とよく言われます。確かに至言ですが、一方で与えられた条件をうまく組み合わせる足し算の要素もあります。この写真も要素はそう多くありませが、与えられた条件、中でも月の映り込みと点景のアオサギを的確に足し算して見事です。画面の基調は「静」ですが、月光にきらめくさざ波やスローシャッターによって少々動いた船影など、かすかな「動」の要素をも取り込んで、見飽きない写真に仕上がっています。
一席
一席：祭りの朝
氏名：山田 省三
撮影地：菊間町内(菊間)
撮影日：平成27年10月18日
【審査員講評】
「菊間祭りのお供馬の走り込み」は、過去に多くの上位入賞作があります。今回も目立つ作品がいくつもありましたが、私はこの「祭りの朝」にひかれました。ひとつは祭りの最中ではなく、祭りの前の静かな情景を描いた視点の面白さがあります。また、それを写真ならではのハイキー表現に結びつけたところも非凡です。雨上がりなのか、秋霧のあがり際なのか、露を宿した黄金色の田んぼごしに行列を捉えて、なんともいえない情緒を感じさせます。
鈍川温泉郷特別賞・二席・今治市長賞
鈍川温泉郷特別賞：姫蛍舞う
氏名：芝崎 静雄
撮影地：木地(玉川)
撮影日：平成27年7月5日
二席：進水式
氏名：渡辺 正子
撮影地：しまなみ造船(伯方)
撮影日：平成27年4月23日
今治市長賞：潮の流れ速し
氏名：森原 泰子
撮影地：カレイ山展望台(宮窪)
撮影日：平成27年4月9日
(公社)今治地方観光協会会長賞・三席
(公社)今治地方観光協会会長賞：朝陽のあたる街
氏名：中川 雄喜
撮影地：今治市市街地(今治)
撮影日：平成28年1月10日
三席：朝光の中で
氏名：武下 巧
撮影地：糸山海岸(今治)
撮影日：平成27年7月20日
三席：おんまく花火
氏名：多田 美津子
撮影地：亀老山展望台(吉海)
撮影日：平成27年8月2日
しまなみ海道特別賞
しまなみ海道特別賞：深紅に染まる大橋
氏名：藤井 輝政
撮影地：糸山公園(今治)
撮影日：平成27年9月12日
しまなみ海道特別賞：快適!!サイクリング
氏名：越智 公生
撮影地：多々羅大橋(上浦)
撮影日：平成27年5月16日
しまなみ海道特別賞：春の遠足
氏名：多田 功
撮影地：糸山公園(今治)
撮影日：平成27年3月4日
入選
入選：大潮の朝
氏名：阿部 高嗣
撮影地：沖浦海岸(伯方)
撮影日：平成27年11月29日
入選：幻想しまなみ海道
氏名：岡田 真美
撮影地：糸山展望台(今治)
撮影日：平成27年6月10日
入選：雪あかり
氏名：沖浜 博
撮影地：唐子浜(今治)
撮影日：平成28年2月8日
入選：競奔
氏名：小倉 智子
撮影地：加茂神社(菊間)
撮影日：平成27年10月18日
入選：石切作業場
氏名：近藤 健策
撮影地：カレイ山採石場(宮窪)
撮影日：平成27年9月22日
入選：夕焼に染まる千間磯
氏名：瀬野 守
撮影地：大角海浜公園(今治)
撮影日：平成27年7月24日
入選：入日の滝と星
氏名：高橋 純寿
撮影地：入日の滝と星(大三島)
撮影日：平成27年11月3日
入選：たそがれ
氏名：武田 暁子
撮影地：今治港埠頭(今治)
撮影日：平成27年5月21日
入選：霧の朝
氏名：坂東 靭彦
撮影地：糸山下海岸(今治)
撮影日：平成27年6月12日
入選：過剰虹が出た
氏名：檜垣 仁五
撮影地：大角海浜公園(波方)
撮影日：平成27年8月13日
入選：立て干し網の日
氏名：樋口 良夫
撮影地：海岸(上浦)
撮影日：平成27年7月19日
入選：舞い上がる
氏名：平野 敏幸
撮影地：野間神社(今治)
撮影日：平成27年5月3日
入選：白波の路
氏名：別府 昭信
撮影地：大角海浜公園(波方)
撮影日：平成28年1月24日
入選：ファンタジー朝倉2
氏名：松岡 博秀
撮影地：タオル美術館(朝倉)
撮影日：平成27年11月19日
入選：満月の夜
氏名：三上 亨
撮影地：糸山公園(今治)
撮影日：平成27年12月25日
入選：丸い花道
氏名：安野 孝
撮影地：藤山健康文化公園(大西)
撮影日：平成27年4月8日
入選：雲間の月
氏名：山田 逸朗
撮影地：今治城山里門前(今治)
撮影日：平成27年9月28日
入選：供奉行列
氏名：芳之内 恒夫
撮影地：大山祇神社(大三島)
撮影日：平成27年6月20日
入選：夜のコンビナート
氏名：渡部 隆芳
撮影地：高仙山(菊間)
撮影日：平成27年10月13日
入選：ドッグの晴舞台
氏名：渡部 一夫
撮影地：桧垣造船(株)内(今治)
撮影日：平成28年9月19日
佳作
佳作：急流観潮船
氏名：秋山 真人
撮影地：馬島(今治)
撮影日：平成27年8月1日
佳作：乙女初穂刈り
氏名：岩元 禎
撮影地：大山祇神社(大三島)
撮影日：平成27年10月21日
佳作：海霧に浮かんで
氏名：岡本 一志
撮影地：糸山(今治)
撮影日：平成27年3月17日
佳作：最高潮
氏名：奥本 泰久
撮影地：加茂神社(菊間)
撮影日：平成27年10月18日
佳作：雲海の来島海峡
氏名：加藤 学
撮影地：海山城展望台(波方)
撮影日：平成27年6月10日
佳作：朝霧遠望
氏名：宰務 裕子
撮影地：糸山(今治)
撮影日：平成27年6月9日
佳作：染まる鱗雲
氏名：杉田 照子
撮影地：唐子浜(今治)
撮影日：平成27年12月5日
佳作：弓放し
氏名：田上 壽典
撮影地：喜多浦八幡神社(伯方)
撮影日：平成28年2月11日
佳作：出番を待つ
氏名：竹内 良弘
撮影地：井田八幡神社(上浦)
撮影日：平成27年9月26日
佳作：多々羅大橋 夏
氏名：武田 政志
撮影地：多々羅しまなみ公園(上浦)
撮影日：平成27年7月19日
佳作：霧幻桜
氏名：津島 裕子
撮影地：積善山山頂(上島町)
撮影日：平成27年4月5日
佳作：燃ゆる紅葉
氏名：中岡 清秀
撮影地：鈍川渓谷(玉川)
撮影日：平成27年12月5日
佳作：ハプニング
氏名：中村 茂人
撮影地：加茂神社(今治)
撮影日：平成27年10月18日
佳作：染まる九王海岸！
氏名：藤原 郁
撮影地：九王海岸(大西)
撮影日：平成27年10月17日
佳作：世界へ発信
氏名：三ツ石 不二夫
撮影地：しまなみアースランド(今治)
撮影日：平成27年5月29日
佳作：夜明け方の月光
氏名：安野 孝
撮影地：西浦海岸(波方)
撮影日：平成27年12月28日
佳作：春の光
氏名：矢野 房義
撮影地：藤山健康文化公園(今治)
撮影日：平成27年3月28日
佳作：早朝の幻想
氏名：山田 逸朗
撮影地：糸山公園展望台(今治)
撮影日：平成27年6月17日
佳作：海霧と船上継獅子
氏名：吉﨑 輝人
撮影地：九王海岸(大西)
撮影日：平成27年5月17日
奨励賞
奨励賞：橋に架かる太陽
氏名：山内 永文
撮影地：熊口(伯方)
撮影日：平成27年12月30日
奨励賞：お清めの儀
氏名：竹下 寛人
撮影地：姫子島神社(関前)
撮影日：平成28年2月11日
奨励賞：笠松山の初夏
氏名：鈴木 勝男
撮影地：朝倉バイパス沿い孕池より(朝倉)
撮影日：平成27年6月27日
奨励賞：田んぼの夕映え
氏名：松本 貢
撮影地：太陽石油(菊間)
撮影日：平成27年6月27日
奨励賞：ライトアップと月
氏名：畑中 良一
撮影地：展望台(今治)
撮影日：平成27年12月25日
奨励賞：新盆の黄昏
氏名：木本 剛義
撮影地：野々江、中央広場(大三島)
撮影日：平成27年8月15日
奨励賞：濃霧の夜
氏名：山台 雄三
撮影地：亀老山展望台(吉海)
撮影日：平成27年6月10日
奨励賞：春の今治城
氏名：松本 勝作
撮影地：今治城外堀(今治)
撮影日：平成27年4月9日
奨励賞：櫂伝馬
氏名：佐藤 進
撮影地：大三島宮浦港(大三島)
撮影日：平成27年7月19日
ジュニア部門
ジュニアグランプリ賞：気を付けて、いってらっしゃーい
氏名：大河内 三郎(11歳)
撮影地：波方海の交流センター(波方)
ジュニアホープ賞：高いなー
氏名：柳澤 咲希(9歳)
撮影地：馬島第三大橋(馬島)
ジュニアピュア賞：おうまさん
氏名：日浅 咲希(3歳)
撮影地：今治城(今治)
総評 前田 晃
第11回四国・今治地方観光写真コンテストの審査をさせていただきました。1,600余点の応募作から入賞作を選定しましたが、作品の質の高さと点数の多さに一驚しました。今まで審査されてきた竹内敏信氏(1・2回)、神吉猛氏(3～10回)両氏をはじめ、観光協会事務局の努力の賜と感じ入った次第です。もちろん応募される方々の熱意に支えられての継続であることは、言うまでもありません。
入賞作を見ても判る通り、今治地方は多種多様な被写体に恵まれています。ちょうど30年前の1986(昭和61)年5月に、父・前田真三と2週間ほど今治を含む四国全域を旅しました。今回それ以来の再訪で、私なりに写真も撮ることができ、今治の素晴らしさを再認識しました。
改めて入賞作を見直すと、どの写真も創意工夫とチャレンジ精神に溢れています。ただひとつ、私が少々不満に思ったことがあります。それは、普通の、普段の今治がもっとあってもよいのではということです。港の佇まいや漁村の風情、田園風景や町並、町角の寸景など、皆さんの身近にあって、案外見落としている一瞬が、まだまだたくさんあるはずです。県内外にアピールできる今治の名景に引き続き肉迫しつつ、少し視野を広げて、暮しの情景や身近な風景にも目を向けて、さらなる今治の再発見つなげてほしいものです。